一人暮らしの電気代、20ヶ月分の実額 — 30A で年 63,815 円・燃料費調整額が 19.5% 効いていた
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2025年1月から2026年7月まで、20ヶ月分の電気の請求明細を1ヶ月ずつ開いて、請求額・使用量・基本料金・燃料費調整額・再エネ発電促進賦課金を転記した。途中で一人暮らしから2人暮らしになり、契約電流も30Aから40Aに変わっている。プランは全期間で同じ。
先に結論を書く。一人暮らし・30A のフル12ヶ月(2025年)で払ったのは 63,815 円だった。月の平均は 5,318 円、いちばん高い月といちばん安い月では 1.80 倍の開きがある。そしてこの金額は、燃料費調整額の値引きが乗ったあとの数字だ。値引きが無ければ 79,306 円だった。
平均額を書いた記事はいくらでもある。明細を並べると、平均では見えないものが出てくる。
20ヶ月分の請求額と使用量
請求月は検針月であって、使用期間は前月下旬から当月下旬まで。 たとえば「2025年1月分」の使用期間は 2024/12/23 〜 2025/1/22 になる。
一人暮らし・30A
| 請求月 | 請求額 | 使用量 | 基本料金 | 燃料費調整額 | 再エネ賦課金 | 株引換券 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025-01 | 5,815 円 | 170 kWh | 935.25 円 | -1,106.70 円 | 593 円 | 104 枚 |
| 2025-02 | 4,218 円 | 132 kWh | 935.25 円 | -1,188.00 円 | 460 円 | 75 枚 |
| 2025-03 | 5,296 円 | 166 kWh | 935.25 円 | -1,465.78 円 | 579 円 | 94 枚 |
| 2025-04 | 4,107 円 | 122 kWh | 935.25 円 | -900.36 円 | 425 円 | 73 枚 |
| 2025-05 | 4,161 円 | 117 kWh | 935.25 円 | -724.23 円 | 465 円 | 73 枚 |
| 2025-06 | 4,696 円 | 134 kWh | 935.25 円 | -856.26 円 | 533 円 | 83 枚 |
| 2025-07 | 7,375 円 | 216 kWh | 935.25 円 | -1,486.08 円 | 859 円 | 130 枚 |
| 2025-08 | 6,988 円 | 220 kWh | 935.25 円 | -2,035.00 円 | 875 円 | 122 枚 |
| 2025-09 | 6,265 円 | 201 kWh | 935.25 円 | -1,989.90 円 | 799 円 | 109 枚 |
| 2025-10 | 4,443 円 | 140 kWh | 935.25 円 | -1,351.00 円 | 557 円 | 77 枚 |
| 2025-11 | 4,625 円 | 137 kWh | 935.25 円 | -1,048.05 円 | 545 円 | 81 枚 |
| 2025-12 | 5,826 円 | 174 kWh | 935.25 円 | -1,339.80 円 | 692 円 | 102 枚 |
| 2026-01 | 6,867 円 | 206 kWh | 935.25 円 | -1,590.32 円 | 819 円 | 120 枚 |
| 2026-02 | 5,659 円 | 196 kWh | 935.25 円 | -2,395.12 円 | 780 円 | 97 枚 |
| 2026-03 | 4,017 円 | 137 kWh | 935.25 円 | -1,656.33 円 | 545 円 | 69 枚 |
| 2026-04 | 2,872 円 | 78 kWh | 935.25 円 | -696.54 円 | 310 円 | 102 枚 |
| 2026-05 | 3,329 円 | 90 kWh | 935.25 円 | -663.30 円 | 376 円 | 118 枚 |
| 2026-05(廃止精算・2日分) | 339 円 | 10 kWh | 60.34 円 | -73.00 円 | 41 円 | 11 枚 |
2人暮らし・40A(転居後)
| 請求月 | 請求額 | 使用量 | 基本料金 | 燃料費調整額 | 再エネ賦課金 | 株引換券 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-06(23日分) | 2,418 円 | 56 kWh | 925.19 円 | -408.80 円 | 234 円 | 87 枚 |
| 2026-07 | 9,898 円 | 283 kWh | 1,247.00 円 | -2,034.77 円 | 1,182 円 | 348 枚 |
2025年(フル12ヶ月・一人暮らし30A)の集計
| 年間の請求額 | 63,815 円 |
| 年間の使用量 | 1,929 kWh |
| 実質単価(請求額 ÷ 使用量) | 33.08 円/kWh |
| 月の平均 | 5,318 円 |
| 月の中央値 | 4,996 円 |
| 最も高い月 | 7,375 円(7月) |
| 最も安い月 | 4,107 円(4月) |
| 最高 ÷ 最低 | 1.80 倍 |
| 使用量の最高 ÷ 最低 | 1.88 倍(220 kWh / 117 kWh) |
燃料費調整額の年間合計
20ヶ月すべての月で、燃料費調整額はマイナス(値引き)だった。
2025年の12ヶ月だけを合計すると -15,491 円。 この値引きが無かった場合の請求額は 79,306 円になるので、 実際の 63,815 円は 19.5% 安いことになる。
単月で最も大きかったのは 2025年8月の -2,035.00 円。この月の請求額が 6,988 円なので、 値引き分は請求額の 29.1% にあたる。
基本料金の比率
基本料金は 30A で 935.25 円の固定。使用量がゼロでもこの金額はかかる。
| 2025年の基本料金 合計 | 11,223 円 |
| 年間請求額に占める比率 | 17.6% |
| 2026年1〜5月の基本料金 比率 | 20.6% |
使用量が少ない月ほど比率が上がる。2026年4月は使用量 78 kWh で請求額 2,872 円だったので、 基本料金だけで請求額の 32.6% を占めていた。
再エネ発電促進賦課金
2025年の合計は 7,382 円。年間請求額の 11.6%。
株引換券
契約している電力会社は、支払額に応じて株引換券が付与される仕組みになっている。 2025年の12ヶ月で付与されたのは合計 1,123 枚。 1 枚 1 円として割引に使えるので、年間請求額 63,815 円に対して 1.76% にあたる。
引っ越しで起きたこと
2026年5月に転居した。請求書を並べて初めて気づいたのは、7日間ぶん、2つの契約が同時に生きていたこと。
| 旧居の最終使用期間 | 2026/5/23 〜 5/24(廃止精算・2日分・339 円) |
| 新居の初回使用期間 | 2026/5/18 〜 6/9(23日分・2,418 円) |
新居は 5/18 から、旧居は 5/24 まで。5/18 〜 5/24 の 7 日間は両方に契約があった。 旧居の最終請求は 10 kWh の使用に対して 339 円で、うち基本料金の日割りが 60.34 円だった。
同じ7月どうしで比べる
世帯人数も契約電流も変わっているので、条件を揃えた比較にはならない。 それでも「フル1ヶ月の7月」という点だけは揃うので、並べておく。
| 2025年7月 | 2026年7月 | |
|---|---|---|
| 世帯 | 一人 | 2人 |
| 契約電流 | 30A | 40A |
| 請求額 | 7,375 円 | 9,898 円 |
| 使用量 | 216 kWh | 283 kWh |
| 基本料金 | 935.25 円 | 1,247.00 円 |
| 実質単価 | 34.14 円/kWh | 34.98 円/kWh |
請求額は +34%、使用量は +31%、実質単価は +2.4% だった。 人数が倍になっても使用量が倍にならないのは、冷蔵庫や照明のように人数に比例しない分があるため。
この数字の前提
- 契約プランは全期間で同一(一般家庭向けの従量制)
- 地域・季節・住居の断熱性能によって結果は変わる
- 燃料費調整額は市場価格に連動するので、同じプランでも時期が違えば単価は変わる
- 20ヶ月のうちフル1ヶ月ぶんが揃っているのは18ヶ月(2026年5月の廃止精算と6月の初回は日割り)
明細を並べて初めて見えたもの
平均額だけを見ていたときは、基本料金がここまで効いているとは思っていなかった。2025年の基本料金は合計 11,223 円で、年間請求額の 17.6% を占める。使用量が少ない月ほどこの比率は上がり、2026年4月は請求額の 32.6% が基本料金だった。使う量を減らしても、この部分は減らない。
燃料費調整額は自分では動かせない
20ヶ月すべての月で、燃料費調整額はマイナス(値引き)だった。2025年だけで -15,491 円、請求額の 19.5% にあたる。ただしこれは市場価格に連動する項目で、契約者が何をしたかとは関係なく増減する。同じ使い方をしていても、この項目が反転すれば請求額は上がる。節約の成果を数えるときに、この部分を自分の手柄に混ぜてはいけない。20ヶ月並べて分かったのはそこだった。
引っ越しは請求書を並べないと気づけない
2026年5月の転居では、7日間ぶん 2 つの契約が同時に生きていた。旧居の廃止精算は 2 日分で 339 円、新居の初回は 23 日分で 2,418 円。金額としては小さい。ただしこれは、請求書を月ごとに眺めていても気づかない。使用期間を並べて初めて重なりが見える。
この数字をそのまま使えないところ
地域・季節・住居の断熱性能で結果は変わる。プランが同じでも、燃料費調整額が違えば実質単価は動く。ここに出したのは「この条件のこの人が、この期間に実際に払った額」であって、平均でも目安でもない。